楽天モバイル(旧FREETEL)の通信速度は改善されない!?旧FREETEL SIMユーザーはどうなるのか

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2017年11月1日にFREETELが楽天モバイルへ通信事業を譲渡してもうすぐ約1ヶ月半が過ぎました。

この間に、FREETELを運営するプラスワン・マーケティング社は民事再生開始手続きの申し立てを行ったことにより既存のFREETELで提供されていたサービスの停止が発表されたり、楽天モバイルではドコモ、au、ソフトバンクに続く第四の携帯キャリア会社に参入する計画が発表されるなど、それぞれの運営会社を取り巻く状況はかなり変わってきています。

FREETEL SIMですが、楽天モバイルに譲渡されてはいるもののFREETEL時代とAPNは変わらず、前回の通信速度調査で若干改善されるような傾向が見られました。

前回の速度調査は、大阪マラソン開催といういつもと違う状況の中で行いましたが、今回はいつもと同じ状況で楽天モバイル(旧FREETEL SIM)とBIGLOBEモバイルの速度調査を実施しました。

FREETEL SIMの通信速度改善は続いているのか、BIGLOBEの通信速度はキープされているのか、早速見ていきましょう。



楽天モバイルとBIGLOBEモバイルの通信速度の調査環境

今回の通信速度調査で使用した機種と測定方法は次のとおりです。

使用SIM

使用したSIMは、楽天モバイルが旧FREETEL SIMの使った分だけ安心プラン・データ専用SIMで、SIMサイズは、Wi-Fiルーターで使うためのmicroSIMと、もう一つは、BIGLOBEモバイルのデータ通信SIMで、SIMサイズはnanoSIMです。

使用機種

速度調査に使用するスマートフォンは、これまでFREETELから販売されている「Priori4 FTJ162D」でしたが、前回からASUSから販売されている「Zenfone3」に変更しました。

今回もZenfone3を使用しています。

Zenfone3は、SIMスロットが2つあるので、楽天モバイルとBIGLOBEモバイルのSIMを入れて、通信速度の調査のときはそれぞれ設定で切り替えをして速度調査を実施しました。

使用アプリ

通信速度の調査に使用したアプリですが、前回と同じく株式会社イードの「RBB SPEED TEST」となります。

通信速度の調査方法

前回の調査(2017年11月26日)と同じく、大阪市内の5ヶ所の地点でRBB SPEED TESTを起動して通信速度を測定しました。

アプリでの速度測定は、一発勝負で実施しています。

 

通信速度の測定結果

それでは、今回の通信速度の調査結果を紹介します。

()内は、前回の調査結果となります。

近鉄日本橋駅

午前10時37分測定

SIM 楽天モバイル(旧FREETEL) BIGLOBEモバイル
ping 88ms(74ms) 48ms(77ms)
下り 1.41Mbps(4.01Mbps) 47.39Mbps(41.12Mbps)
上り 19.19Mbps(2.80Mbps) 11.52Mbps(5.97Mbps)

楽天モバイルは前回見られた下りの改善傾向が、残念ながら今までの状況に後戻りしてしまいました。

 

日本橋オタロード

午前10時46分測定

SIM 楽天モバイル(旧FREETEL) BIGLOBEモバイル
ping 71ms(75ms) 53ms(47ms)
下り 1.91Mbps(前回12.89Mbps) 43.00Mbps(38.70Mbps)
上り 5.16Mbps(前回1.88Mbps) 25.07Mbps(6.69Mbps)

楽天モバイルは前回の調査で10Mbpsを超えたので、今回の調査でも期待していたのですが、こちらも残念ながら今までの状況に後戻りしています。

 

なんばパークス

午前10時54分測定

SIM 楽天モバイル(旧FREETEL) BIGLOBEモバイル
ping 77ms(49ms) 47ms(48ms)
下り 1.88Mbps(6.47Mbps) 34.61Mbps(52.46Mbps)
上り 5.94Mbps(3.18Mbps) 31.67Mbps(3.62Mbps)

楽天モバイルの前回調査の改善傾向は何だったのかと思えるぐらい、安定して今までの数値に戻ってしまっています。

 

なんばウォーク

午前11時08分測定

SIM 楽天モバイル(旧FREETEL) BIGLOBEモバイル
ping 75ms(前回69ms) 47ms(51ms)
下り 2.20Mbps(前回8.15Mbps) 89.25Mbps(92.29Mbps)
上り 19.81Mbps(前回2.28Mbps) 6.80Mbps(2.77Mbps)

楽天モバイルは、ここでも前回より速度が低下して今までと同じ状況に後戻りをしています。

BIGLOBEモバイルでは、いつもこの測定箇所だけ約90Mbpsという速度になります。

測定箇所は、なんばウォーク内にあるドコモショップの近くなので、通信速度が速いのでしょうか、

 

戎橋

午前11時19分測定

SIM 楽天モバイル(旧FREETEL) BIGLOBEモバイル
ping 74ms(87ms) 47ms(39ms)
下り 2.58Mbps(7.96Mbps) 34.50Mbps(42.05Mbps)
上り 30.59Mbps(2.85Mbps) 6.54Mbps(3.62Mbps)

楽天モバイルは、すべての箇所で前回より通信速度が低下しています。

 

既存のMVNOユーザーはどうなる

楽天モバイルが第四の携帯キャリア会社を目指して参入することが発表されました。

電話の割り当てがされれば、今後10年間で約6,000億円を投資して通信環境の整備を行う予定にしています。

6,000億円というと、とんでもない数字に聞こえますが、3大キャリアでは、すでに基地局などがあるにもかかわらず毎年何千億円という規模で設備投資をしているそうです。

楽天モバイルがそこまでの規模で設備投資できるのかわかりませんが、まずはMVNOの利用者が快適に使えるようにするのが優先ではないでしょうか。

FREETEL SIMを吸収して速度改善の傾向が見られたのに元に戻ってしまっており、旧FREETELユーザーに対して楽天モバイルへの乗り換えをすすめるなど、FREETELの約40万人という契約者数がただ欲しかっただけなのでしょうか。

新しい事業をするのは結構ですが、既存ユーザーを大事にしてもらいたいと思います。

 

まとめ

今回は、楽天モバイル(旧FREETEL SIM)とBIGLOBEモバイルの通信速度の調査結果を公開しましたが、いかがでしたか。

前回の調査で楽天モバイルに改善が見られたのに、今回は今までの状況に後戻りしてしまいました。

楽天モバイルが第四の携帯キャリア参入を目指して動くとなると、旧FREETELユーザーはお荷物になるかも知れません。

旧FREETEK SIMの契約を続ける必要がなくなってきたような気がしますが、みなさんはどう思われますか。

もうしばらく速度調査を続けて、旧FREETEL SIMの速度が改善されないようであれば解約しようと思います。

 

今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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