FREETELが2017年9月に通信事業を楽天モバイルに譲渡したのに続いて、携帯端末製造販売事業を2018年1月9日に株式会社MAYA SYSTEMへ譲渡する予定であることを発表しました。
FREETELの格安SIMと格安スマホ事業は、完全に撤退することになります。
そのような状況の中、楽天モバイル=旧FREETEL SIMとBIGLOBEモバイルの2018年最初の通信速度調査を実施しました。
楽天モバイルでは旧FREETEL SIMユーザーに対して、本家楽天モバイルのスーパーホーダイへのMNPを優遇するキャンペーンに関する事前告知を行なったり、ドコモ・au・ソフトバンクに続く第四の携帯キャリアを目指すなど、動きが活発になっています。
旧FREETEL SIMについては、通信速度回復の兆しが一度は見えたのですが、譲渡前の速度に戻ってしまい、満足な通信速度を得られていない状況で、BIGLOBEモバイルは安定して高い通信速度が出ています。
今回の調査で、楽天モバイルの通信速度はどうだったのか、早速見ていきましょう。
目次
楽天モバイルとBIGLOBEモバイルの通信速度の調査環境
今回の通信速度調査で使用した機種と測定方法は次のとおりです。
使用SIM
使用したSIMですが、楽天モバイルが旧FREETEL SIMの「使った分だけ安心プラン・データ専用SIM」で、SIMサイズは、Wi-Fiルーターで使うことを前提としていたのでmicroSIMにしています。
もう一つのSIMは、BIGLOBEモバイルの「データ通信SIM」で、SIMサイズは、スマホで使うことを前提にしていたのでnanoSIMとなっています。
使用機種
速度調査に使用するスマートフォンですが、以前はFREETELから販売されている「Priori4 FTJ162D」を使用していましたが、Priori4は、私の父親に譲ったのでASUSから販売されている「Zenfone3」に変更しています。
Zenfone3での調査はこれで3回目となります。
Zenfone3は、SIMスロットが2つあるので、楽天モバイルとBIGLOBEモバイルのSIMを入れて、通信速度の調査のときはそれぞれ設定で切り替えをして速度調査を実施しました。
使用アプリ
通信速度の調査に使用したアプリですが、前回と同じく株式会社イードの「RBB SPEED TEST」となります。
通信速度の調査方法
前回の調査(2017年12月17日)と同じく、大阪市内の5ヶ所の地点でRBB SPEED TESTを起動して、楽天モバイルとBIGLOBEモバイルの通信速度を測定しました。
アプリでの速度測定は、一発勝負で実施しています。
通信速度の測定結果
それでは、今回の通信速度の調査結果を紹介します。
()内は、前回の調査結果となります。
戎橋
午前10時48分測定
SIM | 楽天モバイル(旧FREETEL SIM) | BIGLOBEモバイル |
ping | 72ms(74ms) | 47ms(47ms) |
下り | 2.83Mbps(2.58Mbps) | 19.46Mbps(34.50Mbps) |
上り | 9.19Mbps(30.59Mbps) | 31.71Mbps(6.54Mbps) |
楽天モバイルの下り通信速度は若干上昇していますが、上りは低下しています。
BIGLOBEモバイルは逆に下りが低下して上りが上昇しているので面白いですね。
それでも、通信速度の差は大きいです。
なんばウォーク
午前11時24分測定
SIM | 楽天モバイル(旧FREETEL SIM) | BIGLOBEモバイル |
ping | 69ms(前回75ms) | 47ms(47ms) |
下り | 1.70Mbps(前回2.20Mbps) | 78.90Mbps(89.25Mbps) |
上り | 6.31Mbps(前回19.81Mbps) | 6.74Mbps(6.80Mbps) |
ドコモショップがすぐ隣にあり、BIGLOBEモバイルで異様に速い通信速度が出る場所です。
楽天モバイルは、上り下りとも通信速度が低下しています。
BIGLOBEモバイルも低下していますが、下りは80Mbps出ているので、かなり速いですね。
なんばパークス
午前11時38分測定
SIM | 楽天モバイル(旧FREETEL) | BIGLOBEモバイル |
ping | 122ms(77ms) | 44ms(47ms) |
下り | 1.56Mbps(1.88Mbps) | 39.91Mbps(34.61Mbps) |
上り | 24.54Mbps(5.94Mbps) | 18.88Mbps(31.67Mbps) |
楽天モバイルは、下りが前回より低下していますが、上りは大きく上昇しました。
BIGLOBEモバイルは、下りは上昇しましたが、上りは低下しています。
日本橋オタロード
午後0時28分測定
SIM | 楽天モバイル(旧FREETEL) | BIGLOBEモバイル |
ping | 80ms(71ms) | 51ms(53ms) |
下り | 1.26Mbps(前回1.91Mbps) | 44.05Mbps(43.00Mbps) |
上り | 28.50Mbps(前回5.16Mbps) | 22.05Mbps(25.07Mbps) |
楽天モバイルは、下りが前回より低下して、上りが大きく上昇しています。
BIGLOBEモバイルは、上り下りとも前回とよく似た数値でした。
近鉄日本橋駅
午後1時23分測定
SIM | 楽天モバイル(旧FREETEL) | BIGLOBEモバイル |
ping | 74ms(88ms) | 62ms(48ms) |
下り | 0.94Mbps(1.41Mbps) | 56.09Mbps(47.39Mbps) |
上り | 16.88Mbps(19.19Mbps) | 29.04Mbps(11.52Mbps) |
楽天モバイルは、下りでとうとう1Mbpsを切りました。
BIGLOBEモバイルは、上り下りとも前回より上昇しています。
調査結果からの考察
旧FREETEL SIMが楽天モバイルに譲渡されて2ヶ月となりましたが、一向に下り速度が改善される気配はありません。
実際、APNはFREETEL時代のままなので、回線自体は何も変わっておらず、FREETELの回線が増強されない限り下り速度が速くなることはないでしょう。
そう考えると、旧FREETEL SIMの回線は、使ったデータ量で料金が変わるサブ回線として使いやすいSIMでしたが、通信速度が遅ければ使い物になりません。
実際、今回の通信速度調査でも楽天モバイルの下りは、平均で約1.66Mbpsと、本家楽天モバイルのスーパーホーダイで高速データ通信を使い切ってから設定されている1Mbpsと大差ありません。
通信速度の制限がなにもかかっていない、高速データ通信のはずなのに、同じ楽天モバイルの低速通信とあまり変わらない速度では、回線を使う意味がありませんね。
まとめ
今回は、楽天モバイル(旧FREETEL SIM)とBIGLOBEモバイルの通信速度の調査結果を公開しましたが、いかがでしたか。
旧FREETELは、ただ契約者数を増やすために買収しただけで、買収後のフォローはされず、下り通信速度が改善されることはもうないのでしょうか。
他に旧FREETEL SIMを使っておられる方の通信速度も知りたいと感じています。
サブ回線は、BIGLOBEモバイルを使っていくことになりそうです。
今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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