【2017年8月24日更新】
WBC世界ボクシング評議会が、8月15日のWBC世界バンタム級タイトルマッチで新王者となったルイス=ネリ選手が試合前のドーピング検査で禁止薬物の陽性反応が出たことを発表しました。
無効試合となり、山中慎介選手がチャンピオンに返り咲く可能性が出てきます。
連続防衛記録も再挑戦できるかも知れません。
いつもこのブログを見ていただいてありがとうございます、ため蔵です。
WBC世界バンタム級王者の山中慎介選手が、本日島津アリーナ京都で行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者に4ラウンドTKOで敗れてしまい、具志堅用高氏の持つ世界戦13連続防衛の日本記録に並ぶことができませんでした。
日本記録に37年ぶりに並ぶことはできませんでしたが、山中慎介がどのようなボクサーで、これまで世界戦で勝てた理由はどこにあるのか考えてみました。
それでは早速見ていきましょう。
目次
山中慎介とは
山中慎介選手はプロボクサーで、第65代日本バンタム級王者、第29代WBC世界バンタム級王者です。
本名 山中慎介
通称 ゴッドレフト(神の左)
階級 バンタム級
身長 171cm
リーチ 178cm
誕生日 1982年10月11日(34歳)
出身地 滋賀県湖南市
出身校 南京都高校、専修大学
所属 帝拳ボクシングジム
スタイル 左ボクサーファイター
プロ戦績 30戦27勝1敗2分け (19KO)
山中慎介の世界タイトルマッチ
山中慎介選手は、本日の試合を含めて世界タイトルマッチを14戦しています。
世界戦での成績を簡単にまとめてみました。
- WBC世界バンタム級王座決定戦 2011年11月 11ラウンドTKO
- 防衛戦1 2012年4月 判定3−0
- 防衛戦2 2012年11月 7ラウンドKO
- 防衛戦3 2013年4月 12ラウンドTKO
- 防衛戦4 2013年8月 1ラウンドKO
- 防衛戦5 2013年11月 9ラウンドKO
- 防衛戦6 2014年4月 9ラウンドTKO
- 防衛戦7 2014年10月 判定3−0
- 防衛戦8 2015年4月 7ラウンドKO
- 防衛戦9 2015年9月 判定2−1
- 防衛戦10 2016年3月 判定3−0
- 防衛戦11 2016年9月 7ラウンドTKO
- 防衛戦12 2017年3月 7ラウンドTKO
- 防衛戦13 2017年8月 4ラウンドTKO負け
2011年にタイトルを獲得してから毎年2回のペースでタイトルマッチをしており、6年間勝ち続けていたのですが、その連勝記録が途絶えてしまいました。
山中慎介が世界で勝てた理由
私はボクシングの素人ですが、山中選手の試合を見て世界戦で勝てた理由というものを考えてみました。
あくまで素人の私見になりますのでご理解ください。
神の左
これをなしに山中慎介は語れません。
山中選手が左ストレートを打ち込むときですが、肩から拳にかけて腕をひねりこんで打っています。
「コークスクリューブロー」と言われるパンチですが、拳が回転している分、相手に与えるダメージが大きくなると言われています。
山中選手は、一撃必殺の左ストレートで世界の強豪を倒してきました。
もともと山中選手は右利きであったものを、南京都高校時代の監督がサウスポーへ転向させたとのことです。
先天的なサウスポーでなく、後天的なサウスポーだから感覚がちがうのでしょうか。
目の使い方がいい
山中選手には、パンチを見切る目の良さというものがあります。
試合を見ていても、当たるか当たらないかというギリギリのところで、最小限の動きで相手のパンチをかわしています。
それだけでなく、「目は口ほどにものを言う」と言いますが、山中選手は相手の顔面やボディに目配せをして相手に警戒させるなど、目のフェイントが効いている感じを受けます。
間合いに明るい
目がいいからでしょうが、山中選手は常に自分の間合いで試合をしている感じを受けます。
間合いというものは、自分にとって有利な場所を確保することが重要です。
間合いがわかっていない人は、不用意に相手の間合いに入って打たれるということがよくあります。
山中選手は足をうまく使って、自分が打ちやすく、相手から打たれにくい距離というものをキープして試合をやっていますね。
平常心で臨める
今回の防衛戦は、具志堅用高氏が持つ世界タイトルマッチ13連続防衛の日本記録に37年ぶりに並ぶという、とても注目されるものでした。
山中選手は、そのような中でも特に動じることもなく、淡々としていました。
一つ一つの試合に集中しているから結果が残っているという考え方なのでしょうか。
凡人ではできない精神力を持っていますよね。
それだけに今日の敗戦がとても残念です。
故障が少ない
山中選手は今年で35歳になります。
35歳という年齢はプロスポーツの世界では一般的に引退を考える時期となってきます。
世界チャンピオンになったのが29歳という遅咲きとはいえ、この年齢まで勝ち続けていたのは驚異としか言いようがありません。
世界チャンピオンになってから、コンスタントに年2回防衛戦を戦っていますが、山中選手が怪我をしたというニュースを聞いた覚えがありません。
怪我もなく、いつも万全の状態で臨めているから勝ち続けられたのでしょう。
まとめ
山中慎介選手が世界戦で勝てた理由をまとめてみましたが、いかがでしたか。
みなさんも山中選手の試合を見て、いろいろな感想をお持ちだと思いますが、それにしても今日の敗戦がとても残念です。
まさか、4ラウンドで一方的に攻められるとは思いもよりませんでした。
今後、山中選手がどうするかはわかりませんが、復帰してもう一度世界チャンピオンになってもらいたいものです。
今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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