2017年9月26日にFREETEL SIMをはじめとする通信サービスを楽天に継承されることが発表され、FREETELのMVNO事業が2017年11月1日付けで楽天の運営に引き継がれるまで1週間を切りました。
私は、FREETELの「使った分だけ安心プラン」を契約しています。
SMS付きのデータ回線が、月439円から持てるのでサブ回線としてキープしていたのですが、最近はメイン回線でパケット上限まで使うことがあまりないので、FREETELの出番はほぼありませんでした。
今回、来週にはFREETELの回線が楽天モバイルに引き継がれるということで、現在のFREETELの通信速度を調査することにしました。
久しぶりにPriori4を持ち出して大阪の難波と日本橋周辺で調査をしたのですが、FREETELの通信速度は前回調査とは比べものにならないぐらい遅くなっていて、楽天モバイルはこんな回線を引き継いで大丈夫なのかと心配になってしまいました。
一体どれくらいの速度になっていたのか、早速調査結果を見ていきましょう。
目次
FREETELから楽天への事業継承
FREETELの通信事業は、楽天グループのMVNO事業者である楽天モバイルが顧客と回線のすべてを引き継ぎます。
現在、私はFREETELと契約していますが、2017年11月1日から楽天との契約に変わります。
契約先が楽天モバイルへと変更になりますが、私自身が手続きをする必要はないようです。
ただ、FREETELの料金はクレジットカードで支払っていたので、支払いに使っていたクレジットカード情報が楽天に伝えられるということですよね。
FREETELからは、楽天への事業引き継ぎに関するメールはありましたが、請求先が楽天に変わりますという説明だけでした。
個人情報やクレジットカードなどの支払情報という重要な情報を楽天モバイルに引き渡すのであれば、顧客に対して、もう少し丁寧な説明をするべきではないかと感じています。
通信速度調査の環境と実施状況
使用SIM
今回、通信速度調査に使用したSIMは、FREETELの使った分だけ安心プラン、データ専用SIMです。
SIMサイズは、Wi-Fiルーターで使うことを予定していたのでMicroSIMで契約しています。
使用機種
使用したスマートフォンは、同じFREETELから販売されている「Priori4 SIM FTJ162D」です。
1万円台の格安スマホとしては、基本性能が良いということで話題になった機種です。
私自身もPriori4をサブ機として使っていましたが、普段の使用において問題となるようなことはありませんでしたし、ポケモンGoはスムーズに動いてプレイできました。
使用アプリ
通信速度の調査に使用したのは、前回の調査と同じ株式会社イードの「RBB SPEED TEST」です。
通信速度の調査方法
以前に調査(2017年2月22日)したときと同じく、大阪市内の5ヶ所の地点でRBB SPEED TESTを起動して通信速度を測定しました。
アプリでの速度測定は、前回と同じく一発勝負でやりました。
通信速度の調査結果
日本橋オタロード
測定時刻 | 午後2時30分 |
ping | 107ms(前回45ms) |
下り | 1.08Mbps(前回17.19Mbps) |
上り | 25.37Mbps(前回21.35Mbps) |
なんばパークス前
測定時刻 | 午後3時01分 |
ping | 88ms(前回62ms) |
下り | 1.06Mbps(前回4.68Mbps) |
上り | 14.87Mbps(前回6.24Mbps) |
戎橋
測定時刻 | 午後3時20分 |
ping | 81ms(前回45ms) |
下り | 1.23Mbps(前回18.93Mbps) |
上り | 18.30Mbps(前回22.22Mbps) |
なんばウォーク
測定時刻 | 午後3時27分 |
ping | 90ms(前回46ms) |
下り | 1.14Mbps(前回21.37Mbps) |
上り | 10.90Mbps(前回10.98Mbps) |
近鉄日本橋駅
測定時刻 | 午後3時33分 |
ping | 93ms(前回36ms) |
下り | 0.87Mbps(前回19.78Mbps) |
上り | 29.74Mbps(前回22.02Mbps) |
調査結果を受けて
調査結果を見ていただければわかりますとおり、下りの通信速度が軒並み1Mbps台に低下しています。
前回の速度調査では、昼の混雑する時間帯になんばパークス前で計測したときだけ上り下りとも10Mbpsを切っていましたが、今回の調査では下りはすべて2Mbpsにも届かないという厳しい結果になりました。
下りを測定中の目盛りは、動きが不安定で通信回線が安定していない印象を受け、実際ネットを見るにしても遅く感じました。
たった8ヶ月の間にこれだけ通信の品質が下がるものなのかと驚きましたし、このような品質の回線を引き継いで楽天は大丈夫なのかと不安になりました。
楽天モバイルへ継承するにしても、APN設定の変更は必要なく、サービス内容・料金も変更がないことから、現在の通信品質では顧客が離れていくだけだと感じます。
楽天モバイルは、こんな爆弾のようなMVNO事業を運営しても大丈夫でしょうか。
私としては、サブの回線なので契約はそのままにしておいて、楽天に引き継がれてからの通信速度を同じ地点で測定してみようと考えています。
まとめ
今回は、FREETEL SIMの通信速度を測定してみましたが、いかがでしたでしょうか。
今年2月に測定したときは、MVNOでも結構速いなという好印象を持っていたのに、今回の速度調査では下りの通信速度がかなり遅くなってしまっていたのが残念です。
週末の昼間帯でさえ、このような速度であれば平日の昼間帯は使い物にならないような気がします。
FREETELは事業の拡大にインフラ整備が追いつかなくなってしまい、通信速度と評価が同時に下がるという悪循環におちいってしまいました。
現在のFREETELを楽天モバイルが事業継承しても、APN設定がそのままであれば通信速度の向上もあまり望めないですし、インフラ整備の必要性もあって楽天モバイルのメリットは少ないのではないでしょうか。
それとも、楽天モバイルがFREETELの分もインフラ整備を進めて、現在の通信速度を改善してくれるのか興味があります。
FREETELに残っているユーザーは、楽天モバイルへの事業継承で改善されることを期待している方が多いと思います。
私としては、楽天モバイルになる11月1日を過ぎてからもう一度同じように速度測定をしてみて、通信速度が変わらないようであればサブ回線の乗り換えをしようと考えています。
楽天モバイルになってからの速度調査結果はまた記事にしますので楽しみにしておいてください。
今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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